高校では様々な学校行事がありますが、その中でもその後の進路に大きな影響を与える学校行事が文理選択です。
その後の進路だけではなく将来にもかなり大きな影響を与える文理選択ですが、しかし実際のところ、あまり真剣に考えていない生徒が多いと感じます。
大人になったら分かると思いますが、文理選択を誤るとその後の人生でかなり苦労することになります。
この記事ではなぜ文理選択が必要なのか、また文理選択の方法について説明をしていこうと思います。
そもそも文理選択とは??
文理選択はその字のごとく、文系か理系かを選ぶのが文理選択です。
多くの学校では高校1年生時に文理選択を行い、2年生から文系クラスと理系クラスに別れます。
一概には言えませんが、文系では主に国語と社会系を学び、理系では数学と理科系を学ぶことになります。
英語は文系のイメージが強いですが、もちろん理系でも必要なので文系理系問わず必要な科目になります。
文系と理系では違いがいくつかありますが、大きな違いのうちの一つが研究対象になります。
文系は人の行動や心理について研究を行い、理系は主に自然界の現象について研究を行います。
おそらく文系は心理学、理系は環境学が一番イメージがしやすいと思います。
文理選択はとても重要
多くの学校では高校1年生で文理選択を行い2年生から文系クラスと理系クラスに分かれることになります。
そして基本的にこの文理選択によって、その後の人生が文系なのか理系なのか決まります。
途中から理系から文系に変わる、いわゆる文転は基本的には行いません。
文転してもいいのですが、文転をするとその後の就職試験や転職試験では不利になりますので、オススメはしません。
つまり文理選択はその人の将来を左右する人生で最も大きなイベントの一つになります。
文理選択を誤ると将来が無い
先程文転すると就職試験や転職では不利になると説明しました。
これをもう少し詳しく説明したいと思います。
高校1年生で文理選択を行い、例えば理系を選択したとします。
理系を選択した場合の理想的なその後の進路は、大学で理系の学部を選択し専門的な研究を行い知識とスキルを身に付けます。
その後、大学で身に付けた知識とスキルを活かせる会社に就職して活躍するというのが理想的な理系の進路の一つだと思います。
しかし文転をしてしまうと、今まで培ってきた知識やスキルが全く生きない場合が多くあります。
また文転をするということは、「自分の将来について考えていなかった」、または「この人は一貫性がない」と周囲からは思われます。
特に就職試験や転職の場合はこれが如実に現れ、面接では確実に突っ込まれるので、かなり納得できる理由でない限りマイナスな印象を与えてしまいます。
有意義な人生にするために、しっかりと稼ぐための文理選択
ここまでまとめると文理選択は将来にかなり大きな影響を与えます。
文理選択を失敗すると、特に仕事面でマイナスになります。
またある調査では、一つの会社で働き続けたほうが転職組より生涯賃金が2000万円から3000万円高いと言われています。
つまり将来を考え文理選択・進路選択を行うことにより、有意義な人生になりしっかりと稼ぎも得ることができるということになります。
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文理選択の具体的な方法
ここまで文理選択について説明してきました。
ここからは実際に文理選択をする際に、どういう基準で選べばいいのか、どういう選び方があるのかを紹介していきます。
※文理選択の方法のオススメ度を☆で評価しています。
好きな科目から文理選択 ★☆☆☆☆
まずは好きな科目から選択するという方法です。
数学が好きであれば理系、国語が好きであれば文系のように自分の好きな科目や得意な科目、また苦手な科目から文理を選択します。
ただ正直、この選び方はあまりオススメしません。
ただ単位を取るだけ、卒業するだけであれば好きな科目から選んでも問題ありませんが、もし将来やりたいことや仕事に直結しないのであればオススメはしません。
好きな科目があり、かつそれが将来の仕事につながるのであればオススメです。
好きな学問から文理選択 ★★★☆☆
次は好きな学問、学びたい学問から文理選択を行う方法です。
先程の好きな科目から文理選択をする方法と似ていますが、こちらはより先を見据えた文理選択の方法です。
また大学や専門学校で学びたい分野がある場合、そのまま仕事にも直結することが多いと思いますので、もし好きな学問や学びたい学問があればそこから文理選択を行うのはオススメです。
自分の能力から文理選択 ★★★☆☆
次は自分の力や能力を活かしたいと考えている場合の文理選択になります。
上の図のように例えば売ることが得意であれば、さらにその道を極めるために接客や経営を学ぶために文系にするように、能力から文系か理系を選択します。
好きな科目や学びたい学問がないという場合は、この文理選択がおすすめです。
好きなことから文理選択 ★★★★☆
高校生にとって一番イメージがしやすいのが、この好きなことから文理選択を行うことだと思います。
例えば、野球が好きだったとした場合、野球に関連する仕事をまずは想像します。
もちろん野球に関連する仕事は多々あります。
野球と聞くとまずはプロ野球選手を思い浮かべるかと思います。
しかし野球に関連する仕事はそれだけではなく、例えば野球を教えて子どもたちを育てたいのであれば学校の先生、また選手が怪我をしないようにサポートしたいのであればスポーツトレーナー。
ではそれぞれの仕事は文系か理系のどちらになるかを調べて文理選択を行います。
今の中学生や高校生は楽しく仕事がしたい、好きなことを仕事にしたいと考えている人が多いので、この文理選択の方法はかなりイメージがしやすいのではないかと思います。
将来就きたい仕事から文理選択 ★★★★★
私の一番オススメする文理選択の方法は、将来就きたい仕事から文理を選択することです。
例えば将来研究者として社会の貢献したいのであれば理系(工学部)に進む。
例えば建築家として家や建造物に携わりたいのであれば理系(建築学部)に進むというように、将来の仕事に必要なスキルや知識を身に付けるために文理選択を行い大学で更に深く学ぶというルートになります。
しかし一番オススメではありますが、将来就きたい仕事から文理選択を行うのは少しハードルが高いのも事実です。
高校1年生が将来の仕事について考えるのは、決して容易なことではありません。
仮に大学を経由して社会人になるのであれば高校1年生から大学4年生まで7年間あり、この7年間で考え方や身に付けるスキルが変わる可能性はあります。
したがって高1で将来の仕事について考えるのは、なかなか難しいです。
ただ一番理想の文理選択の方法なので、一番オススメはさせていただきます。
まとめ
この記事ではなぜ文理選択が重要なのか、文理選択はどのようにすればいいのかを説明しました。
文理選択は将来を左右する人生の一大イベントです。
文理選択を軽く見ていると本当に痛い目にあいますので、この記事を参考にして文理選択をしてもらいたいと思います。
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