この記事では中学校時代には数学で30点台をとっていた生徒が、高校の期末テストで100点をとったエピソードをお話します。
どうやって100点を取れたのか、その秘訣や勉強法も説明していきます。
ぜひ参考にご覧ください。
30点台だった数学が100点になった生徒
30点台だった数学の試験で100点を取った生徒の話をしていきますが、その前にこの生徒がどのような生徒だったのか説明させていただきます。
指導をし始めたのは中学2年の10月
この生徒の指導に付くようになったのは2014年の10月からです。
当時の彼は中学2年生でした。
彼は元々塾には行っていませんでした。しかし家でも全く勉強はせずに、学校の成績が心配になったお母さんが私に連絡をしてくれました。
彼のお兄さんも家庭教師をつけていた過去があり、家庭教師をつけてよくなったそうなのです。
当時の数学の試験の点数は30点、成績は2
彼は勉強自体かなり苦手で大嫌いでした。
その中でも唯一得意というのが数学でした。しかし得意と言っても中学2年生の前期の期末試験は30点台でした。一般的に30点というとかなり低い点数になります。
おそらく一般的な中学校の数学の試験は平均点は60?70点です。
つまり彼は得意科目ですら平均点の半分くらいしか点数を取ることが出来ませんでした。
それくらい勉強が苦手な生徒でした。
プラスマイナスなどのケアレスミスが多かった
得意な数学がなぜ30点台だったのかというと、明らかにケアレスミスが多かったのです。
プラスマイナスの計算ミス、つけ忘れ、九九の計算ミスなど、落ち着いて考えればすぐに分かるというような問題のミスが多かったのです。
100点をとるために行ったこと
それではここからこの生徒がどのようにして高校の期末試験で100点を取ったのか説明していきます。
ここからの話は高校に入ってからの勉強法です。
普段から常に予習を進めた
まず行ったことは学校より必ず先に勉強をすすめる、つまり予習をすすめることを徹底しました。
彼は一度分からなくなったら一気にやる気を無くすという性格でした。マラソンで例えるなら一度遅れたらそこで諦めてしまう、つまり粘りがない生徒でした。
そのため学校に対して、周りのみんなと比べて常に先を行っている、必ず予習を進めておいて学校の授業で全くわからないという状況を作らないように心がけました。
常に予習をすすめることにより、勉強に対するモチベーションを保ち続けました。
予習ではワークのA問題、テスト前はワークのB問題やまとめを解いた
一般的な予習ではまず理論から説明し、解き方を説明しという流れです。
しかしいきなり理論を説明しても、中学生や高校生はまず理解できません。
そこで予習ではざっくりとした解き方だけ教え、後は基本問題の演習に努めました。
分からないことを長々と説明してもよく分かりません。まずは使ってみることに焦点をあてて、ざっくりと説明し、後は問題演習を行いました。
その際の問題はもちろん基本問題です。ワークのA問題を解き、答え合わせ・解説、そして授業の最後にもう一度同じ問題を解きました。
そうすることによりざっくりとでもイメージを掴むことが出来ました。
細かい理論などは学校の授業で十分です。
常に計算ミスをしていないか確認をさせた
彼の弱点の一つはケアレスミスを多くするということでした。
ケアレスミスの一つに計算ミスがありました。
そこで予習の段階から、計算が終わったら必ず計算ミスをしていないかどうか確認をさせることを徹底しました。
問題を解き終わった後に1,2分の時間を設け、検算をさせ、問題がないようであれば答え合わせをするという流れを作り上げました。
こうすることで常日頃から問題を解き終わった後に計算ミスがないか確認をするという癖をつけていきます。
また問題文をあまり読んでいないから招いたミスもありました。
そのため、問題を解き始める前には必ず問題文を一言一句読むように徹底しました。
試験の1週間前にはテスト範囲のワークを終わらせた
学校の定期試験で高得点を取るのに必須なこととして、試験の1週間前までには必ずテスト範囲の勉強を終わらせることをオススメします。
多くの中学生や高校生はテストの前日になってもテスト範囲の勉強を終えていません。
むしろ解き方や考え方が分からない問題があるのに、そのまま試験を受けようともします。
こんな中途半端な状態で試験を受けても、いい結果になる訳がありません。
試験で高得点を取るためには、試験の1週間前までに試験範囲を終わらせる必要があります。
試験範囲の勉強を終わらせると言っても、完璧にする必要はありません。テスト1週間前までに試験範囲の8割位を終わらせます。
そしてテスト前の1週間で残りの2割、つまり分からなかった箇所を終わらせます。
理想としてはテスト1週間前での時点で70点を取れる、そして残りの1週間でそこからどれだけ上積みするかです。
前日はほぼ数学の勉強はしなかった
これはどの生徒にも言っていることですが、試験の前日こそ勉強は軽めにしましょう。
よく試験の前日こそ思いっきり勉強しろと言われます。
確かに試験範囲の勉強が終わっていなければ、必死で勉強する必要はあると思います。
しかしテスト1週間前までにテスト勉強を終わらせているのであれば、前日にそこまで必死で頑張る必要はありません。
むしろ前日こそ軽めの勉強にする必要があります。
試験前日に新しいことや難しいことをマスターしようと思っても、かなり無理があります。
仮に試験前日に新しいことを覚えたとしても、それは決して長期記憶にはならず、また完全に定着していないので、試験本番ではかなりうろ覚えの状態になっており、正答できる可能性は低くなります。
そのため、試験前日はあまり勉強をしないことをオススメします。
勉強するとしても新しい問題に取り組むのではなく、基礎的な問題を軽く復習するくらいにとどめましょう。
高校1年の期末試験で数学100点をとりました!
以上の勉強方法で迎えた高校1年の期末テスト。
中間試験で95点をとっていましたが、期末になると範囲も広くなり、その分難易度も上がるので、80点以上をキープできれば上出来だと思っていました。
試験が終わって、次の授業で手応えを聞いてみるとまあまあとのこと。赤点はなさそうだったので一安心です。
そして次の授業の時に数学の解答用紙を見て衝撃が走りました。
なんと100点でした!!!
私自身、数学で100点をとったことがなかったので、100点を見た時は正直驚きました。
もちろんその生徒も数学で100点をとったのは初めてでした。
平均点は68点だったので、そこまで簡単だったという訳ではありません。
試験までの効果的な勉強法、モチベーションをしっかり保ったことで100点をとれました。
私の生徒で今までに100点をとった生徒はいなかったので、私の誇りでもあります。
何より中学時代は数学で30点をとっていた生徒が、高校に入ってから100点をとったという事実が誇りです。
まとめ
中学時代に数学30点だった生徒が、高校に入ってから100点をとった話をしてきました。
単純に計算しても70点の点数アップです。
その生徒にあった勉強法に変えるだけで、生徒の点数はアップします。また勉強法だけではなくモチベーションを保つことにも大切です。
今現在定期試験で30点くらいの点数をとっている中学生や高校生、また親御さんはぜひ参考にしてください。
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