高校入試でも大学入試でも入試制度の一つに推薦入試があります。
推薦入試は学校が定めている基準を上回った中学生・高校生が受けることが出来る入試制度です。
推薦入試の試験科目の一つに個人面接、もしくは集団面接があります。
多くの中学生や高校生は面接という選考に慣れてなく、普段の力が発揮できないという受験生がほとんどです。
しかし推薦入試における面接は、合否に大きく影響します。
この記事ではそんな推薦入試を控えている受験生には必見の、推薦入試における5つの面接対策をご紹介します。
効果的な推薦入試の5つの対策
学校によりますが、推薦入試の入試科目は主に学力試験、面接、小論文、集団討論です。
比重は学校によって異なりますが、この中でも比較的大きな割合を占めるのが面接と集団討論です。
なぜこの2つが大きな割合を占めるのかというと、この2つの選考方法が一番他者との違いがわかるからです。
学力試験では数字上の違いでしか他の者を区別する判断要素がありませんが、面接や集団討論はその生徒の考え方や積極性、表情や他人との協調性などあらゆる面を見ることが出来ます。
したがって、面接の結果次第で合否の判断要素の割合が大きくなります。
これから5つの面接対策を紹介していきます。
対策① 学校のことを徹底的に調べる
まずは推薦入試の対策の第一歩として、志望校のことを徹底的に調べることです。これをしないことには何も始まりません。
多くの中学生や高校生はこれを軽視しています。しかし行きたい学校のことを調べることはとても重要です。
面接官の立場から考えるとイメージがしやすいです。
もしあなたが面接官で、ある中学生の面接を行うとします。それで最初の質問としてこの学校の設立日と校長先生の名前をフルネームで答えよという質問を出したとします。
そして受験生はその質問に答えられないとします。
するとどうでしょうか。
面接官のあなたは受験生に対して、行きたい高校のことなのに校長先生の名前も知らないのかと、若干怒りすら覚えてしまいます。
みなさんにも好きな芸能人やアイドルがいると思います。
彼らのことを一回気になったら、ネットなどで彼らのことを調べると思います。
誕生日や出演テレビなど調べて、彼らのことを好きになっていきます。
そして彼らの話になると熱が入って話をすると思います。
推薦入試もそれと同じです。行きたい高校や大学のことは何でも知っていて当然なのです。
したがって志望校を調べるということはとても大事なことなことなのです。
ただ調べるだけではありません。徹底的に調べるのです。
学校の校長先生の名前、校長先生の経歴、学校の設立年月日、学校の沿革、学校の校風、全体生徒数、男女比、卒業後の進路などを徹底的に調べます。
この学校のことなら何でも知っているというレベルまで持って行きます。
今の時代はインターネットという非常に便利な検索ツールがありますので、ある程度のことはどこにいても調べることが出来ると思います。
推薦入試の対策の第1歩として、まずはその学校のことを徹底的に調べましょう。
対策② 校長先生の考えを学ぶ
※東京高等学校のホームページより
次に紹介する推薦入試の対策として、その学校の校長先生の考えを学ぶということです。
校長先生はその学校のトップです。その学校に行きたいのであれば、まずは校長先生の考えを学ぶことが大切です。
ではどうやって校長先生の考えを学ぶのかというと、まずは学校紹介の校長先生の言葉を見ましょう。
多くの学校ではホームページや学校案内のパンフレットに校長先生の言葉を載せています。
そこでは校長先生の考え方や目標としている校風などが語られています。そこから校長先生がどういう考えを持っているのか探るのです。
そして次に校長先生の名前をネットで検索します。校長先生によっては校長先生の書いた論文が公開されています。
その論文を読むことにより、校長先生の教育論や考え方を探ることが出来ます。
確かに論文を読むことは難しいですが、完璧に理解する必要はありません。大まなか主張だけ読み取れば良いのです。
いくつかの学校の校長先生の言葉を見ればわかりますが、校長先生によって考え方が全然違います。
協調性を重んじている校長先生と、個人の主張性を重んじる先生とでは教育の方向が180度違います。
校長先生の言葉から、校長先生がどういう教育方針なのか、またどういう生徒を求めているのかを探りましょう。
対策③ 学校の校風でいかに自分が成長するか考える
次にその学校の校風を確認しましょう。
多くの中学生や高校生は行きたい学校の校風を覚えることはします。
しかしそれだけではいけません。大事なのはその校風でいかに自分が成長できるかを考えることです。
例えば学校の校風が「グローバルな生徒を育てること」に対して、その生徒は「日本で活躍できる技術者になること」であった場合、高校の校風と生徒の考えは全くあっていません。
これではその生徒は高校に入ってから思うような成長は見込めませんし、面接官もそれを思って合格させようとは思いません。
推薦入試では学力面で選考するというよりは、将来の可能性のある生徒を合格にさせます。高校に入学してからいかに成長できるかが大事なのです。
そのためには自分の目標に合う校風を持っている高校を選び、またその高校の校風でいかに自分が成長できるかを考えましょう。
対策④ 徹底的に自己分析と他者分析をする
推薦入試の面接は、いかに自己分析と他己分析が出来るかで勝負が決まります。
自己分析は皆さんも聞いたことがあると思います。その字のごとく、自分で自分を分析することです。
大事なのは後の他己分析です。他己分析とは自分で自分のことを分析することに対し、他人に自分はどういう人間であるのか聞くことです。
この他己分析はとても有益です。自分では気づかないような自分の強みや弱みを発見することが出来ます。
例えば自分ではとても自信があって人前でも緊張せずに話すことが出来ると思っているのに、他人から見れば話すときに目が泳いでいて、それは人と話すことが得意というのとは違うのではないかというように、自分では気づかなったようなことを発見できます。
言い換えれば自分を客観的に見てもらうことです。
いつも遊んでいる友達5人くらいから自分のことをどう思うか教えてほしいと頼めば、おおよその他人からの評価を知ることが出来ます。
その他己分析と自己分析を照らしあわせてみると、意外と自分では気づかなかった自分の強みや弱みが表れます。
それを踏まえたうえで、改めて自分の強みと弱みをまとめましょう。
対策⑤ 志望理由など論理的な理由をまとめる
面接で大切なことの最後は論理的に物事を説明するということです。
論理的に説明すると聞くと難しいかもしれませんが、要はしっかりと理由を持つということです。
面接官はある行動に対する理由を知りたがります。
なぜかと言うとその理由を知ることで、その生徒がどういった考えを持っているかを探ることができるからです。
つまり受験生はある質問に対してはしっかりと理由を答えることが大切です。
例えばなぜ野球部に入部したのかという質問に対しては野球が好きであり、チームメイトと一つの目標に向かって努力したかったというように、野球部に入った理由をしっかりと答えます。
なぜ生徒会に入ったのかと聞かれたら、学校のみんながより良い学校生活を送れるように学校の様々なことを改善したかったのように、しっかりと理由を持ちます。
これが面接では非常に大事になってきます。
この論理的に説明するの反対が、何となくです。理由もなく何となく陸上部に入った、何となくこの学校を志望したのように、理由もなく物事を選択するということは世間的にかなり嫌われます。
それは面接においても同じです。面接官は物事に理由をもたないことをかなり嫌います。
したがって面接では論理的に説明をする、つまりしっかりと理由をつけて説明をしましょう。
まとめ
この記事では推薦入試における面接対策の5つのコツを紹介してきました。
推薦入試で合格しようと考えた場合、面接は必ずぶち当たる壁です。面接を得意にしている中学生や高校生は少なく、ほとんどの場合は緊張してしまって話したかったことも話せなかったという結果になってしまいます。
そういう最悪の事態を防ぐためにも、しっかりと面接の準備を行いましょう。
- 学校のことを徹底的に調べる
- 校長先生の考えを学ぶ
- 学校の校風でいかに自分が成長するか考える
- 徹底的に自己分析と他者分析をする
- 志望理由など論理的な理由をまとめる
この5つの対策を行えば、結果にもきっと良い影響を与えます。
推薦入試で面接を控えている受験生は、一度試してみてください。
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