英語の成績が伸びない理由と、英語を上達させる3つのコツ

英語の勉強法勉強コラム

先日、このブログをご覧の親御さんからある質問を頂きました。

「なぜ塾に通わせているのに子どもの英語の成績が伸びないのか」

せっかくお金を払ってまで塾に通わせているのに成績が伸びない・・・、このまま塾に通わせていいのか、お金の無駄ではないのか・・・。

このようなお悩みをお持ちの親御さんは他にもいらっしゃると思います。

確かにせっかくお金を払ってまで塾に通わせているのに成績が伸びなかったら不思議に思います。塾の勉強の指導方法が悪いのか、それとも子どもが勉強していないのか疑ってしまいますよね。

そこで本記事では英語を勉強しているのに英語の成績が伸びない理由と、英語の勉強のコツを説明していきます。

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塾に通っているからといって伸びるわけではない

まず大前提として、塾に通っているからといって成績が確実に伸びる訳ではないということを理解してください。

もちろん塾に行かないよりは行く方が成績が良くなる確率は高くなります。しかし塾に通っていると100%成績が伸びるかというとそうではありません。

塾によっては成績保証をしている塾もありますが、成績はただ勉強すれば上がるという簡単なものではありません。塾の講師のレベルだったり塾の教育方針だったり生徒の勉強のやる気だったり、成績に影響する要因は様々あります。

その様々な要因が総合的にプラスの方向に働けば成績は上がります。しかし100%が良い方向に行くとは限りません。

塾で勉強することは決して悪いことではありません。塾に通って成績が飛躍的に向上することも珍しくはありません。しかし決して100%ではないので、まずはこの点を理解しましょう。

なぜ英語を勉強しても英語力が上がらないのか

それでは下記で英語を勉強しても英語が出来るようにならない理由を説明していきます。

英語が伸びない理由:①日本語と英語の違いを理解していない

そもそも英語と日本語をしっかりと区別しているかどうかが最初の関門です。

英語を勉強する前に、まず英語を理解することが重要です。

英語も日本語も同じ言語という点に変わりはありません。しかし決定的な違いがあります。それは語順です。英語と日本語では語順が決定的に違います。

日本語は<主語→目的語→動詞>の順番です。いわゆるSOV型と言われる語順です。例えば「私は(主語)野球を(目的語)する(動詞)」といった具合です。

一方、英語は<主語→動詞→目的語>の順番です。いわゆるSVO型です。例えば「I play baseball.」となります。

まずはこの英語と日本語の語順の違いをしっかりと理解することが重要です。

この語順の違いを意識するかしないかで、この後の英語学習に大きく影響します。

英語が伸びない理由:②重要な単語と文だけ丸暗記

これもよくありがちな間違った勉強法です。教科書に出てくる重要な単語と文だけ丸暗記するという勉強法です。

中学生や高校生がこの勉強法実践しているのも無理はありません。学校の先生がココが重要だからココを覚えるようにと指導すれば、子どもは素直にそこだけ覚えようとします。

確かに重要な単語や重要な文を覚えるのは良いのですが、日本人はその重要な単語や文をそのまま丸暗記しようとします。それが良くないのです。

覚えるべきなのは重要な単語や文の用法や使い方なのに、丸暗記してしまって応用が利かずに終わるのです。

それではいつまでたってもせっかく覚えた重要なものも意味がありません。

英語が伸びない理由:③英語をキレイな日本語で訳そうとする

日本人が英語が出来ない最も大きな理由が、英語をキレイな日本語で訳そうとすることです。英語をキレイに訳そうとしたら、英語の成績はなかなか上がりません。

しかしこれも学校がそう教えているのですから、子どもがそうやって勉強しているのも無理はありません。多くの学校では教科書を事前に予習させ、その教科書の文を授業中に1人ずつ指名して訳をさせる。そして重要な部分を先生が黒板や口頭で説明するという授業スタイルを取っています。

すると子どもたちは授業で指名された時に上手く答えられるように、予習段階でキレイな日本語に訳そうとします。

これが良くないのです。英語はキレイな日本語に訳す必要はありません。海外に行った時やビジネスの場で英語を聞いてキレイな日本語にする必要はありますか。そんな場面は決してありません。

英語を勉強段階でキレイに訳をしようと考えている限りは、英語を勉強してもいつまでも上達はしません。

英語を出来るようになるコツ

上記で英語を勉強しても英語力が伸びない理由を説明しました。英語を勉強しているけど成績が伸びないと思っている中学生や高校生、またその親御さん、上記のどれかに当てはまっているのではないでしょうか。

それではどうやったら英語が出来るようになるのか下記で説明していきます。

日本語脳から英語脳にする

まずは日本語脳から英語脳にすることです。英語を勉強するのに日本語と同じように勉強していては、いつまでも向上しません。

みなさん、日本語はどのように話せるようになりましたか。

話し方を本で勉強しましたか。小さい頃から文法や単語を勉強して、それを徐々に使うようになりましたか。

いえ、多くの方は実際に話しているうちに自然とすらすら話せるようになったと思います。

英語もこれと同じです。日本人は勉学ばかりして、実践をしたがりません。それは何故かというと、実践の場で話せないことを恥ずかしいと思うからです。

しかしそれではいつまでも英語は上達しません。英語はとにかく使うことを意識してください。とにかく発音をして英語を身につけるのです。覚えるのではありません、身につけるのです。

英語上達のコツ:①英語を前から前から訳す

英語力を向上させるコツの一つ目は英語の文を前から前から訳すことです。

日本人は英語を日本語の語順のように主語を訳した後は目的語を訳して、最後に動詞を訳そうとしがちです。しかしそうではなく、英語は前から前から訳すのです。

 

例えば下の文を見てみます。

I go to the school with my friends by bus.

この英文があった時、多くの日本人はこう訳します。

「私はバスで友達と学校へ行く。」

キレイな日本語訳で、テストの答えとしては満点です。しかし英語の勉強としては0点です。

英文の訳した順番を見るとこの順番になります。

<①Igoto the schoolwith my friendsby bus.>

見ると分かるように、主語を訳したあとは後ろから後ろから訳をしています。これが日本人の英語の訳し方です。テストの回答としてはこれで良いのです。

しかし英語を勉強するという意味では、この訳し方は良くありません。

 

ではどう訳すといいのか。

その答えはこれです。

<①I ②go ③to the school ④with my friends ⑤by bus.>

「私は/行く/学校へ/友達と/バスで」

このように前から前から訳すのです。

前から前から訳すことにより、英語の形が分かるようになり、またこの訳し方をしていると、英文を見た瞬間にどれが主語・動詞・目的語かがすぐに分かるようになります。このレベルに達すると英語を読むスピードが格段に早くなります。

そしてこの訳し方にはもう一つメリットがあります。それはリスニング対策にもなるということです。

日本語の語順のように英語を後ろから後ろから訳すということは、まず英文が終わるのを待って、それを後ろから後ろから訳すことになります。しかしそれでは流れてくる英文に置かれていかれます。英語は次から次へと流れて来るのに、訳すのは英文が終わってから後ろから訳していたら英文だけが次へ進んでしまいます。

そこで英語を前から前から訳して行きます。前から訳すことにより流れてくる英文と同時進行で進むことができ、リスニングにも着いていけます。

英語を前から前から訳すことでリスニング対策にもなるのです。

英語上達のコツ:②英語をキレイに訳さない

英語を上達させる二つ目のコツは英語をキレイに訳さないということです。

上でも述べましたが、日本人は英語をキレイに訳そうとします。そして英語1文に対して、日本語1文で訳そうとします。

キレイに訳そうとする気持ちは分かります。学校の授業でみんなの前で発表するときのために、英語をキレイに訳したいという気持ちも分かります。

発表用にキレイな訳を準備するのは結構です。しかし英語の勉強のときはキレイに訳さないでください。

ではどう訳すのかというと、なんとなく訳すのです。キレイに訳す必要は全くないのです。なんとなくで訳をすれば良いのです。

よく模範解答と一言一句違わないように訳をしようとして、結果的に模範解答の訳を丸暗記する生徒がいます。これは全く意味のないことです。

一言一句同じ訳が必要になる場面なんて、まずありません。英語を訳すときは大まかな意味を伝えることを意識しましょう。

英語上達のコツ:③単語は=(イコール)ではなく、イメージで覚える

英語が上達するための三つ目のコツは、単語をイメージで覚えることです。

中学生や高校生はよく単語を=(イコール)で覚えてしまいます。しかしそれではダメです。

なぜなら英語は訳し方が数多く存在するからです。

例えば<book>。

これはどう訳すかというと、皆さんお分かりになると思いますが、<本>です。

それは間違いではありませんし、確かに正しい答えです。

しかし<book=本>と覚えるのはよくありません。<book>は本だけではないからです。海外旅行によく行く方は知っていると思いますが、動詞の意味もあります。それは<予約する>という意味です。

これを<book>=<本>で覚えていたら、もうどうしようもありません。

I booked the flight to Los Angels.

「私は/予約した/ロス行きの飛行機を」と訳すべきなのに<book>を<予約する>を知らないと、「私は/本/ロス行きの飛行機を」というように訳が分からない意味になります。

 

このように英単語には一つの単語でも複数の意味が存在します。英単語の意味は=(イコール)ではなく、イメージで覚えるようにしましょう。

まとめ

上記で英語を上達させるためのコツを説明してきました。

この記事をご覧の方はおそらく英語の勉強法について知りたいという方や、英語を勉強してもなかなか成績が上がらないという方が多いと思います。

そんな方にはぜひ実践していただきたいと思います。英語を上達させるにはまず日本語脳から英語脳に変えましょう。そして英語の正しい勉強法を実践すれば、英語は上達します。

①英語を前から前から訳す②英語をキレイに訳さない③英単語は=(イコール)ではなく、イメージで覚える。

この3つを実践してください。もちろん言語なのですぐに成績が上がるということはありませんが、継続していれば必ず英語力は向上します。

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