皆さん、英語のリーディングはどのように勉強していますか?
多くの方は英語の雑誌や新聞のような英語で書かれたものを読んで勉強していると思います。それらはもちろんリーディングの勉強になります。しかしあまり英語が得意でないという方からすると中々手の出せない勉強法でもあります。
英語があまり得意でないのに、いきなり英語だけの本を見てもなかなか読み進めていくことは難しいです。
そこでこの記事ではあまり英語が得意でない方でも実践できる、リーディングとリスニングを同時に勉強することができるラダーシリーズをご紹介します。
IBCパブリッシングのラダーシリーズ
それではこれからIBCパブリッシングが出版しているラダーシリーズの説明をしていきます。
そもそもラダーシリーズとは
ラダーシリースは簡単に言うと、短い洋書です。私たち日本人にも馴染みのある物語やエピソードなどが英語に訳され、それが書籍化したのがラダーシリーズです。
子どものときに何回も見たであろうピーターパンや金太郎、星の王子さまなどが英語にされ小説のような形になっています。洋書の薄いものという表現も当てはまると思います。
ラダーシリーズの本文は完全に英語オンリーです。本文中には日本語は一切出てきません。本の最後にはWord List(単語一覧)があり、英語の教科書でいうところの新出単語のような形でリストになっています。
出版元のIBCパブリッシングはラダーシリーズを下記のように説明しています。
ラダーシリーズは、使用する単語を限定して、やさしい英語で書き改められた、多読・速読に最適な英文リーダーです。巻末にワードリストが付属しているため、辞書なしでどこでも読書が楽しめます。ラダーシリーズで「はしご (ladder)」を一段ずつ登るように、ステップアップしましょう!
(ラダーシリーズのホームページより引用)
引用文にもありますが、ラダーシリーズの一番の目的は英語のリーディングにあります。しかしそれだけでなく、音声をダウンロードしてリスニングの勉強にもなります。
特徴1:レベル1?5までのレベル別になっている
ラダーシリーズは150冊以上出版されていますが、それらはレベル別に別れています。
ラダーシリーズは小さな洋書です。洋書とは英語で書かれた小説のようなものです。
初めてラダーシリーズをお読みになる方は、英語ばかりの本を自分が読めるのかと不安になると思います。
そこで下記の図をご覧ください。
(ラダーシリーズのホームページより)
ラダーシリーズはこのように細かく5つのレベルに分かれています。TOEICの点数や英検の級で難しさの目安になっています。
たとえばレベル1の場合、TOEICの点数が300?400点、英検が4級となっています。これは中学校で勉強する英単語のレベルとなります。
そのため、中学生の方や高校生で英語があまり得意でないという方はレベル1から取り組みましょう。
特徴2:本文のリスニングが出来る
ラダーシリーズの一番の目的はリーディングですが、リーディングだけではなくリスニングもすることができます。
このリスニングはあくまで本文の音読ですので、ひたすら英語が流れています。そのためリスニング問題などはありません。
この音声の使いみちとしては①本文を目で追いながら音声を聞く、②シャドウイング(音声を追いかけるように聞いたあとにすぐ発音)をする、この2つが効果的です。
まずは音声を聞いて英語の正しい発音の仕方、アクセントの位置を確認します。そしてその後にシャドウイングをします。英語は聞くだけでは上達はしません。聞いて正しく発音することが大切です。
音声は648円で購入することができますので、本書と合わせても2,000円を切る金額です。
注意していただきたいのはラダーシリーズのすべての書籍に音声がある訳ではありません。ものによっては音声がないものもありますので、購入される前に確認をお願いします。
※下記のyoutubeチャンネルから音読のサンプルを聞くことができます。
特徴3:ストーリー・ジャンルの数が豊富
ラダーシリーズは2017年1月2日現在で150冊以上もの数があります。ジャンルとしてはディズニー、昔話、偉人、小説など様々です。レベル4ではテニスプレーヤーの錦織選手が題材にされました
そのため好きなジャンルから選ぶことができます。全く知らないジャンルよりは興味のあるジャンルのほうが読み進めやすいですし、モチベーションの維持にもつながります。
特徴4:身近な内容でストーリーをある程度予測できる
最後にご紹介するラダーシリーズの特徴は、身近な内容のストーリーのため読み進めやすいということです。
日本語でも同じですが、興味のある内容の本と興味のない本を読み比べると、確実に興味のない本のほうが読むのに苦労し時間もかかります。
英語も同じでやはり興味のないジャンルに関してはなかなか読み進めることができません。また時間もかなりかかり、モチベーションを保つことも難しいです。
その点でラダーシリーズは豊富なストーリー・ジャンルがあるため、自分の興味のある内容のものを選ぶことができます。
また自分の興味のあるジャンルを選ぶことによって、内容や分からない単語の予測をすることができます。この予測をすることが大事なんです!
日本人は英語を勉強する際に分からない単語が出てくると、そこでストップしてしまう人が多いのです。大学受験の指導では前後の文脈から意味を予測するようにと教えられますが、そう言われても簡単ではありません。
しかしもし自分の興味のあるジャンルであれば前後の文脈から分からない単語の意味を予測することができます。
この予測をするということは英語の学習においてとても重要です。みなさんも新聞を読んでいて分からない漢字が出てきても読み飛ばすと思います。そして先を読み進めればおおよその主張は分かります。
英語もそれと同じでいいのです。全ての単語を知っているという人はおそらくネイティブにもいません。分からない単語があって当然なのです。
大事なのは分からない単語を飛ばして、先に次の文を読み、そして前後の文脈からその単語の意味を推測することなのです。
まとめ
この記事では英語の小さな洋書であるラダーシリーズをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。この記事を見て少しでも読んでみたくなったでしょうか。
もちろん洋書なので最初はとても難しく感じます。私も最初は本を開いた瞬間に読む気が失せました。
しかしレベル1から読み始めると、単語数とその文の量に少しずつ慣れていきます。レベル1に慣れれば次はレベル2、レベル3と一つずつレベルを上げていきましょう。
そうするとレベル3になったころにはかなりのリーディングの力がついています。さらにリーディングと併せてリスニングもしていれば、リスニングの力もついてきます。
いきなりレベル3や4から始めるとなかなかキツイので、レベル1や2から進めることをオススメします。私はレベル1はピーターパン、レベル2は星の王子さまを読みました。もちろん他にも様々なストーリーがありますので、興味の沸いた方は好きな本があるか探してみてください。
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