「やりたいこと」ではなく「できること」で突き進んだ15歳岩野さんの焙煎コーヒー豆販売店オープン

「やりたいこと」ではなく「できること」で突き進んだ15歳岩野さんの焙煎コーヒー豆販売店オープン勉強コラム

久しぶりにニュースを見ていて鳥肌が立ちました。

 

【ぼくにしかできない店 できた 発達障害の15歳・岩野さんが桐生に開店 味覚生かしコーヒー豆焙煎】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170505-00010001-jomo-l10
(yahooニュースへ)

 

若干15歳の少年が自分の店をオープンしたというニュースです。

しかもその少年はアスペルガー症候群という発達障害を持っているといいます。

 

発達障害を持っていると聞くと、どうしてもマイナスなイメージを持ってしまう日本人ですが、これはそんなイメージを覆す大きなニュースだと思います。

 

この記事ではこのニュースの主人公である岩野響さんのことと、私の見解を述べていこうと思います。

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発達障害を持った15歳の少年が焙煎コーヒー豆販売店オープン

岩野さんはアスペルガー症候群をもつ少年で、残念ながら学校生活はうまく行かず、高校に進学することはなく自分の道を進むことを選択しました。

そんな発達障害をもつ若干15歳の少年が焙煎コーヒー豆を販売するお店をオープンしました。

 

そもそもアスペルガー症候群とは

アスペルガー症候群は発達障害のうちの一つで、知的発達の遅れのないものを言います。

 

アスペルガー症候群の主な特徴としてはコミュニケーションの障害対人関係の障害決まったものにしか興味関心を示さないということが挙げられます。

 

一見問題なく友達や他人とコミュニケーションが取れているように見えても、発言の真意や表情から人の思いを察することができません。

また対人関係においては、周りとは全く異なった言動をとることによりその場の雰囲気を壊してしまったり、無意識に人を傷つけるような言動をとったりします。

 

そしてもう一つの特徴として決まったものにしか興味関心を持ちません。逆に言うとある特定のものにはとても興味を示し、周りの声が聞こえなくなるくらいそのことに熱中してのめり込みます。

 

これだけ見るとアスペルガー症候群は人にとって良くないものかと思います。
しかし後述しますが、岩野さんはこの3つの目の特徴を自分の強みに変えて今の自分を表現していきます。

 

アスペルガー症候群とは、知的発達の遅れを伴わず、かつ、自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないものである。なお、高機能自閉症やアスペルガー症候群は、広汎性発達障害に分類されるものである。(文部科学省)

 

中学で不登校・・・高校には進まない道を選ぶ

岩野さんは空間をつかむことが苦手で、学校の授業では先生の黒板の文字や内容を写すことができなかったそうです。

運動も苦手で部活と勉強の両立ができず、中学1年の10月に不登校になります。

そのまま高校にも進学しない道を選択します。

 

自分の得意な道をとことん極める

岩野さんは物心ついたことから嗅覚はとにかく優れていたそうです。

同じ調味料でもメーカーを当ててしまうくらい嗅覚には優れていたとのこと。

毎日両親に出していたコーヒーに興味をいだき、知人に手回しの焙煎機をもらって焙煎する時間と温度でコーヒーの味がどう変わるのかを研究したとのこと。

 

そして一度熱中したらとことん突き進むタイプの性格を活かし、4月に念願のコーヒー前販売店をオープンしました。

 

HORIZON LABO(ホライズン・ラボ)をオープン

2017年4月1日に岩野さんは焙煎コーヒー豆販売店であるHORIZON LABO(ホライズン・ラボ)をオープンしました。

「やりたいこと」ではなく「できること」で突き進んだ15歳岩野さんの焙煎コーヒー豆販売店オープン2

店名の由来は、中学3年の夏に家族とタイ・プーケットの海を見て、水平線(ホライズン)のように広く自由に生きたいと思ったことだそうです。

アスペルガー症候群を持っているがゆえに、それまでに様々な苦労をしてきたと思います。また障害を持つために、何かの制約があったのでしょう。

広く自由に行きたいとはこのことから来ているのでしょうか。

 

「やりたいこと」ではなく「できること」

私は進路を悩んでいる生徒や就活生には次のことを言っています。

 

「やりたいこと」ではなく「できること」を考えなさいと。

 

 

最近の日本人はどうしても「やりたいこと」を第1に考えます。

しかし「やりたいこと」だけを考えてしまうと、どうしても選択肢が絞られてしまいます。

「やりたいこと」と「できること」が一致しているのであればいいのですが、多くの人の場合はそれは一致していません。

 

岩野さんは前述の通り、空間をつかむこと、黒板の字を写すこと、運動が苦手で、それが故学校生活がうまく行かず不登校になりました。

しかしそこで堕落するのではなく、岩野さんは自分にできることを考えた結果が、このコーヒー前販売店オープンにつながりました。

 

HORIZON LABO(ホライズン・ラボ)のホームページのでも「ぼくができることから ぼくにしかできないことへ」というキャッチコピーを謳っています。

 

岩野さんの「やりたいこと」と「できること」が一致しているのかは分かりませんが、少なくとも「できること」を第一に考えていることは分かります。

 

岩野さんの場合は、興味を持ったことにはとことん熱中するという特徴を強みに変え今があるのでないかと思います。

 

自分の強みを最大限に活かすこと。

岩野さんのコーヒー店オープンというニュースは、このとても大事なことを学ぶことができます。

 

まとめ

この記事では15歳で焙煎したコーヒー豆の販売店をオープンした岩野さんとそのお店について紹介してきました。

アスペルガー症候群という発達障害を持ちながら、その特性を活かして今の自分を活かしている岩野さんには、私達も見習うべきだと思います。

 

私も一度このお店にお邪魔したいとは思うのですが、なかなか群馬までは気軽に行ける距離ではありません。

時間を作って一度行ってみようと思います。

 

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HORIZON LABO(ホライズン・ラボ)
https://www.horizon-labo.com/

〒376-0043 群馬県桐生市小曾根町4-45
毎月1日~7日(祝祭日も営業)
AM11:00~PM7:00

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あえて高校に行かず15歳で「コーヒーショップ」を構えた少年
http://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/dango06

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