家庭教師の役割
家庭教師の仕事は子どもに勉強を教えることです。
勉強を教えて、成績を上げることが家庭教師の仕事です。
その仕事を果たせるかは家庭教師の腕によりますが、もう一つ、子どもの性格・性質も大きく影響します。
家庭教師がつく子どものタイプは2極化しています。
一つはものすごく勉強が出来て、さらに勉強が出来るようになることを望む子どもです。
こちらに関しては教える方としてもかなり楽なのです。
勉強する習慣はついているので、後は自分の勉強に関するノウハウを教えてあげるだけです。
しかしもう片方のタイプはと言うと、子どもは勉強が嫌いだけど、親が勉強させたいという家庭です。
こちらのタイプは教える側からするとかなり大変です。
まずは勉強する習慣をつけさせることから始まり、成績を上げること、やる気を出させること、モチベーションを保つことまで全てを担う必要があります。
これがなかなかうまくいかないのです。
今まで勉強をして来なかった子どもが急に勉強するようになるなんてまずはありえないです。
全てを教えるのは無理
家庭教師は基本的には週に2回位の指導になります。
その2回の授業において学校で1週間かけて勉強することを網羅するなんて無理です。
しかも家庭教師の授業はだいたい1時間半から2時間位です。
学校では1日に50分授業が5時間か6時間で、1日に約5時間ほど勉強しています。
それを週2回の授業で全てを復習することは無理です。
自主勉強が基本
もう一度言いますが、家庭教師は週に2回の授業で全てを教えることは無理です。
あくまでも家庭教師はサポート的な役割を果たします。
そのため基本は自主勉強が肝になります。
自主勉強が出来ない子どもに家庭教師をつけても、正直あまり効果は出ない、もしくは効果が出るまでかなり時間がかかります。
成績が上がるためには、勉強をし始めてから約3ヶ月はかかると言われています。
しかしこれはしっかりと勉強した場合の話です。
宿題だけするとか、家庭教師の授業の時だけなどという習慣では、成績が上がるまでもっと時間がかかるでしょう。
あくまでも成績を伸ばすためには自主勉強が重要になります。
勉強習慣がついていない子どもは塾の方が合っている
家庭教師は普段から勉強している子どもには効果は絶大です。
では普段から勉強していない、勉強習慣のついていない子どもにはどうなのか。
正直のところ、最初は塾に行かせたほうがいい可能性が高いです。
塾の中でも個別塾ではなく集団塾を選びましょう。
個別塾は家庭教師に近いので、家庭教師をつけるのとそこまで変わりません。
それに対し集団塾は周りに同じような環境に置かれている子どもが多いので、本人にとってもモチベーションアップに繋がります。
そのため、勉強習慣がついていない子どもは最初は集団塾に行かせて、勉強習慣を身に付けることが先決です。
有効な家庭教師の活用法
せっかくお金をかけて家庭教師をつけるのであれば、有意義な使い方をしてください。
下記では有効な家庭教師の活用法を述べていきます。
自主勉強で分からない点をピックアップ
まずはこれを実践しましょう。
これはあくまでも勉強習慣がついていて、普段から自分でも勉強している子どもに言えることです。
自分で勉強を進めていると、必ず分からない点が出てきます。
解答を見て分かればいいのですが、解説が少なかったり、しっくりこない開設の場合もあります。
そういう時はぜひ家庭教師を使いましょう。
家庭教師は中学生や高校生の問題であればだいたいその場で解くことが出来ます。
大学受験の問題はレベルが高いので、その場で答えることが難しいこともあるかもしれません。
しかし大学受験をクリアしてきた家庭教師であれば、ある程度の問題は解くことが出来ます。
分からない問題があれば、ピックアップしておき、次回の授業で教えてもらいましょう。
メールやLINEで相談
これは会社を通して家庭教師と契約をしている場合はもしかしたら厳しいかもしれません。
しかしこれは生徒にとって、結構心強いことです。
特に周りがあまり勉強をしない環境にいる子どもにはかなり効果的です。
勉強のモチベーションを保つことはとてもむずかしいことです。
特に勉強はすぐに効果が出るものではありません。
3ヶ月勉強しても効果が出ないこともあります。
そこで家庭教師に頼りましょう。
家庭教師は同じような生徒をたくさん見てきています。
そのため、そのような場合の対処法も知っています。
家庭教師はあくまでも+α
結論として、家庭教師はあくまでも+αです。
家庭教師を子どもの勉強におけるコンサルと考えましょう。
基本は子どもの自主勉強になります。
自主勉強で躓いたり、モチベーションが上がらない時に活用するのが家庭教師です。
ぜひ家庭教師を有効に使って、子どもに充実した勉強をさせましょう。
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