皆様にご報告がございます。
私が今年指導をしている就活生で、先日内定獲得第1号が誕生しました。
経団連が定めている就活選考時期が6月だったので、実質選考開始から1週間弱で内定を獲得しました。
この記事ではその内定獲得者がどんな人物だったのか、どのような就活対策をしていたのか、内定獲得のコツをお話したいと思います。
この就活生が内定を取るまでの過程とは
それではこれからこの就活生がどうやって早々に内定を獲得できたのかご紹介していきます。
今就活生の方はぜひ参考にしてください。
内定第1号はどんな就活生だったのか
そもそもこの就活生はどんな人物だったのかをまずはご紹介します。
内定獲得第1号は現在早稲田大学に通っている男子学生です。
彼は小学校から大学までずっと野球をしており、見た目はいかにもスポーツマンというような風貌をしています。
背も190センチ近くあるので、かなり印象的な就活生です。
性格はとても明るく、いかにもゆとり世代と言えるような、年上の人にもタメ語で話すような、そんな就活生でした。
そんな彼がどのようにして早期に内定を獲得することが出来たのでしょうか。
まずは業界を絞る
彼はまず業界を絞ることを第1に考えました。
一般的には業界はあまり絞らずに幅広く見たほうが良いという意見もあります。
確かに視野を広げて多くの業界を見て、それぞれの良さを比較し、自分に合う業界を見つけることは大切です。
しかし業界を広げ過ぎると、その分志望する業界への研究する時間が削られてしまうので、視野を広げすぎるのは良くありません。
彼は早々と損害保険、商社、証券という3つの業界に絞ることが出来ました。
なぜこの3つの業界なのか、皆さんは分かりますか?
感の良い方はすぐにピンと来るかと思います。
答えは給料が良いということです。
彼は会社に入ってやりたいことではなく、いかに多く稼げるかということを考えていました。
この考えについての是非は問いませんが、それでもしっかりと軸を持っているということに関しては良かったのではないかと思います。
やりたいことではなく、出来ることを考えている
就活生の多くはやりたいことを考えて、その次に会社を選びます。
それは決して悪いことではありませんが、私は断じて反対します。
会社は自分のやりたいことをやる場ではなく、社員として会社に貢献する場です。
やりたいことは趣味でやればいい話です。
しかし会社は単純にやりたいことをやっていればいいという訳ではありません。
もしやりたいこととと会社に貢献することが同じであれば、それに越したことはありません。
しかし多くの場合が一致しません。
やりたいことを重視して入社したのに、いざ会社に入るとイメージと違ったという理由で退社する若者が増えています。
それはまずやりたいことを第1に考えて会社を選んでいる証拠です。
そのような考え方で会社を選んでも、すぐに退社することは目に見えています。
もっともこのことは簡単に面接官に見破られます。
このことを考えると内定を獲得した彼は、やりたいことではなく自分の出来ることを考えて会社選びをしていたので、とてもメンタルが大人な就活生だったということができます。
日中は外に出る、夜はwebテスト対策
彼は日中はとにかく外に出て情報を集めていました。
それは大学内で就活生同士で集まって情報交換をする、先輩にアドバイスをもらう、説明会やセミナーに行って会社に情報を得るなど手段は様々でした。
そして日中は外に出て情報を集め、夜はとことんwebテストの対策をしていました。
早稲田大学に通っているので学力は高いです。
そんな彼でもかなりの勉強量をこなしていました。
私の知る限りでは、19時くらいから勉強し始め、22時くらいまで勉強していました。
早稲田大学の学生ですらそこまで勉強するのですから、いかに就活におけるwebテストが重要かということが分かります。
とにかくOB訪問をして、社員の話を聞く
彼が他の就活生と違っていた一つの理由として、かなりのOB訪問の数をこなしたということができます。
一般的にOB訪問というのは自分の気になる会社に勤めている、同じ大学出身の社員の方と話をして、その会社のイメージを具体化するということです。
その点では彼も同じでした。
第1志望であった某損害保険の会社にOB訪問をしていました。
ここまでは他の就活生と変わりはありません。
では彼が他の就活生と何が違ったのかというと、同じ会社の何人もの社員にOB訪問をしたということです。
つまり第1志望の某損害保険会社に何回もOB訪問に行きました。
私の把握している限りでは、10回は行っていました。
同じ会社の社員の方と10回も話をしに行ったのです。
おそらく会社の強みや特徴などは、せいぜい2回のOB訪問でつかめると思います。
しかし彼は10回も同じ会社のOB訪問に行ったのです。
それが選考にどう影響したのかは分かりませんが、会社への熱意が伝わったということは言えます。
しかし間違いなくプラス方向に働いたことは言うまでもありません。
一般的にはOB訪問の内容は上司や人事に報告されます。
そこで何回も同じ就活生の名前が出てくれば、人事にも良い影響が与えられます。
徹底したスケジュール管理
これは社会人になってからは当たり前のことなのですが、彼は就活のスケジュール管理を徹底していました。
就活生の中には後になってから実は説明会が被っていた、面接が被ってしまったというミスを犯す就活生もいます。
基本的に企業は一度決めたスケジュールは変更しません。
仮に変更したとすると、内の会社の選考より大事な用があるのだと思い、選考にはかなり不利に働きます。
しかし彼はそういったスケジュールミスが一切ありませんでした。
そしてスケジュールをしっかりと頭で記憶していました。
手帳を開くことなくしっかりと面接がいつあって、いつまでに合否の連絡があるのかということも把握していました。
このスケジュール管理がしっかりと出来ているというのは、選考に直接響くわけではありませんが、内定獲得にはかかせない能力になります。
迅速な連絡対応
彼が他の就活生と違って優れていた点が、迅速な連絡対応を行っていたということです。
就活はいつ企業から連絡が来るか分かりません。
それが説明会の案内の連絡かもしれないし、面接の連絡かもしれません。
そしてその連絡手段が電話なのかメールなのかも分かりません。
また企業からの連絡に対し、すぐに反応できる時もあれば、そうでないときもあります。
しかし彼は電話であれメールであれ、企業から来た連絡にとても迅速に対応していました。
電話であれば着信があったらすぐに出て、出れなかったときは時間を作ってすぐに折り返しの電話をしていました。
またメールでの連絡については、常にメールフォルダを開いて、企業から何か連絡があった時にはすぐにアクションを起こしていました。
社会人の方はわかると思いますが、この迅速な対応というのは社会ではかなり求められます。
それを実行していた彼はかなり社会に適合する能力をすでに持っていたということが言えます。
某大手損害保険会社から内定をもらう
6月から本格的な選考が始まり、彼は第1志望の面接に受けることになりました。
面接は3回あり、面接日時は6月1日、2日、4日の3日間でした。
ご覧のとおり、かなりハードなスケジュールです。
選考開始とともに面接を受け、面接をした次の日にまた面接、そしてその2日後にまた面接がありました。
しかも2日の面接の合否の連絡は、3日の24時に電話があったそうです。
金曜日の夜中に電話があって、土曜日に面接なのでかなり無理を強いられます。
時間を問わずに対応を求められる会社では、こういったかなり非常識な時間での就活の連絡がありますので、就活生はいつでも気が抜けません。
彼はこのような無理強引なスケジュールにも柔軟に対応し、3回目の面接である4日の面接の後、内定を獲得しました。
まとめ
6月に本格的な選考が開始して、早々に出た内定1号者。
経団連が規定している選考開始6月以前にも内定をとった就活生はいましたが、本格的に始まってからここまで早く内定が出るとは思ってもいませんでした。
私が就活生のときには選考開始から内定獲得まで3ヶ月位かかったので、いかにこの就活生が優秀であるかが分かります。
確かに優秀ではありましたが、決して才能だけで勝ち取った内定ではありません。
しっかりとやるべきことを実行した結果が、この内定獲得という事実につながったと思います。
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