東京都高校入試情報

東京都立高校の入試制度

東京都の都立高校の入試の制度は「推薦入試」と「一般入試」に分けられます。

 

一般入試

都立高校の一般入試は、入試得点と調査書点を各校の比重に換算した合計の総合得点順に選抜されます。最近では入試得点に比重を置く学校が増え、学力重視の選抜になっています。

1. 調査書

3年次の9教科の評定を使用します。学力テストの科目数が5教科か3教科によって点数化の方法が異なります。どの高校が5教科での評定か、どの高校が3教科の評定かどうかは高校によって変わってきます。

都立一般入試の9教科の評定

2. 学力テスト
5教科(国・数・英・社・理)または3教科(国・数・英)の学力テストが行われ、各教科100点満点です。普通科のほとんどの高校では5教科の学力テストがあります。基本的に問題は都立高校共通ですが、国・数・英の3教科を独自の問題で学力テストを行う自校作成問題実施校もあります。コース制や専門学科高校などでは、傾斜配点を行う高校もあります。

例)基本(傾斜配点なし)
傾斜配点なしの高校
傾斜配点を行う高校A(新宿・墨田川・国分寺)
傾斜配点を行う高校A
傾斜配点を行う高校B(田柄の外国文化学科・小平の外国語学科)
傾斜配点を行う高校B

※補足. 高校独自の検査(面接・小論文・作文・適性検査)
一部の高校で実施されます。実施する場合は、点数化して合計点に加えられます。

合否は、調査書・学力テスト・高校独自検査のすべてを点数化して合計し、高得点順に合格者を決定します。学力検査と調査書の比率は7:3、6:4、5:5、4:6の中から各高校が定めています。


 

推薦入試

都立高校の推薦入試は、いわゆる学力テストがなく、一般入試に先んじて1月下旬に行なわれるため人気が高く非常に狭き門となるケースが多いようです。推薦入試には「一般推薦」と「文化・スポーツ等特別推薦」があります。

都立高校の推薦入試の募集人数は、普通科で募集定員の20%まで、普通科のコース制・単位制、専門学科、総合学科などでは30%(商業科は20%)までとなっています。

 

 

1. 調査書
3年次の9教科を評定か観点別評価のどちらかで点数化します。
ほとんどの高校が評定を用いますが、どちらを用いるかは各高校が判断して、事前に公表しています。

2. 自己PRカード
「入学を希望する理由」と「中学校生活の中で得たこと」を記入します。
点数化されませんが、面接資料として用いられます。

3. 面接
個人面接が実施されます。時間や面接官の人数などは各高校によって異なります。
また、25年度より集団討論も実施されます。個人面接と集団討論を合わせて点数化されます。

4. 作文・小論文・実技などの検査
25年度より、面接以外に作文・小論文・実技などの検査から1つ以上実施されます。
どの検査を実施するかは各高校によって異なります。

 

調査書、個人面接及び集団討論、作文・小論文・実技等の検査は、各学校が定めた基準により点数化され、その合計点(総合成績)によって選考されます。その際、調査書点の総合成績に占める割合の上限は50%までとなっています。各学校により調査書や検査の配点は異なります。

これまでほとんどの学校で、調査書(内申点)の割合が高い推薦入試の選抜でしたが、来春からは調査書の配点の割合が全体の50%までとなります。また、どの高校でも面接以外に作文や小論文・実技などの検査が必ず実施されることになります。さらに、個人面接に加え集団討論も原則として全ての学校で実施されます。

これまで内申主体の選抜であったため、『ダメでもともと』といった出願もありましたが、来春はそれなりの対策をして臨まなければなりません。各種検査の結果が選抜の50%以上を占めているため、小論文・作文や集団討論の準備を十分にしておけば、内申をカバーでき、合格のチャンスは広がってきます。


 

東京都の入試制度は以上のようになります。普段から勉強に取り組んでいる子どもの場合は推薦でも一般入試でも対応できます。しかし、普段から勉強に取り組んでいない子どもの場合はかなり苦労することになります。

例えばサッカーや野球の才能がとてもあり、最低限の成績を残している子どもは推薦入試でも可能ですが、スポーツの才能がとてもあるにも関わらず、成績が足りず推薦を受けることが出来ないという子どもいます。

普段から勉強することが重要であることがよく分かりますね。

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