中学生や高校生に実践して欲しい!宿題の正しいやり方

正しい宿題のやり方勉強コラム

学校でも塾でも授業もちゃんと聞き、出された宿題はちゃんとやっているのにテストで点数が取れない・・・。

そんな悩みを持つ中学生や高校生は多いと思います。

成績が伸びない理由は様々考えられますが、そのうちの一つに宿題の取り組み方があります。

宿題のやり方によっては勉強の内容が全く身につかない、ただ時間と労力の無駄使いをしている場合もあります。

今回は宿題の間違ったやりかたと正しいやり方をお伝えしたいと思います。

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【宿題の目的】何で宿題はしなきゃいけないの?

そもそも宿題の目的とは何でしょうか?

学校で授業を受けて勉強したんだから、家で勉強する必要なんてないんじゃないの?

そう思う中学生や高校生や多いと思います。

確かに学校の授業で、その内容を100%理解して、100%記憶したのであれば、宿題の必要はありません。

しかし実際は授業中に分かったつもりでいても、習った内容をその時間だけで理解し身につけるのは無理です。

必ずどこか分からない部分が存在し、また全く分からないという箇所も出てきます。

そのために家で復習すること、それが宿題の目的です。

理解している部分と理解していない部分を明白にする

授業中どんなに集中して完璧に理解できたとしても、人間は次の日には半分くらいは忘れてしまいます。

そこで宿題をすることにより、まずは理解している部分と理解していない部分(定着している部分と定着していない部分)を明白にします。

そして宿題で間違えた問題が出て来たら、何で間違えたのか、何を覚えなければいけないのかを把握することが大切です。

繰り返すことで定着させる

理解していなかった部分が把握できたらそれを覚え、解けるようになるまで何度も解き直して定着させる必要があります。

【間違った宿題のやり方】宿題はただ問題を解けば良いという訳ではない!

テキストやノートを見ながら解く

問題を解き、分からない問題があったらその場ですぐにテキストの解説やノートを見てしまう人がいます。

確かに分からないことをすぐに調べるという行為は悪くありません。

答えを見ているわけではないから良いと考えているのかもしれませんが、テキストやノートを見ながら問題を解くのは答えを見ながら解いているのと変わりません。

どうやって解答を導き出すか、その過程が大切なのにそれを見てしまっているからです。

また上記したように理解している部分と理解していない部分を把握することが大切なのに、このやり方では理解していないのに理解した気になってしまいます。

分からない問題に時間をかけすぎる

分からない問題があり、考えている間に眠くなり気づいたら時間が過ぎていたなんてことはありませんか?

解くための知識のない問題はいくら考えても答えは出てきません。

また実際入試では文法問題は見た瞬間に答えが分かる(答えを導き出すプロセスが分かる)くらいでなければいけません。

丸つけは適当

問題を解くことに時間をかけ丸つけを疎かにする人がとても多いです。

スペルミスをしているのに丸を付けてしまったり、正しい答えを横に書いて終わりにしている人はいませんか?

それではまったく意味はありません。

この丸つけの作業が宿題をやる上で一番時間をかけ一番重要視する作業なのです

この具体的方法に関しては最後に記載しています。

【宿題の具体的な方法】効率的な宿題の取り組み方とは。

ではどうすればよいか具体的にお伝えしていきます。

悩む時間は10秒以内

分からない問題があってもテキストやノートの解説は見ないでください。

また1問に対して頭だけで悩む時間は10秒以内にします(手を動かしながら考える時間はカウントしません)。

実際の入試でもそれ以上悩む時間はおそらくないでしょう。

宿題でも同じようにしていきます。

10秒悩んでも手が動かなかったら潔く飛ばして次の問題を解きます。

全部の問題が解き終わったら再度考え、それでも分からなければ丸つけ作業の際に正しい答えの導き方や知識を確認しましょう。

丸つけ作業を重視する

丸つけが重要と言いましたが丁寧にきれいな丸をつける、ということではありません。

分からなかった問題は解説をしっかり読み何で間違えたのか、何を覚える必要があるのかを明白にしてください。

そしてそれをノートに書いていきます。

大問ごとに解く

これは分からない問題がありすぎてやる気がでない!という人にお勧めのやり方です。

宿題をやろうとしても分からなくてやる気が出ないこともありますよね。

その場合は【大問ごとに解く→丸つけ→解説を読んで理解→新しい大問を解く→丸つけ・・・】とやってみてください。

単元ごとに分かれた問題集であればだいたい最初は記号や穴埋めなどの簡単な問題、徐々に並び替えや英作文など難しくなってくるので、まずは簡単な問題で知識と自信をつけながら解いてみてください。

ただしこれは入試前など演習量を増やす時期には効果的ではありませんので注意してください。

解き直しをする

間違えた問題をそのままにしておいては絶対にいけません。

間違えたら問題番号の前にチェックをつけ、できるようになるまで何度も何度も解き直してください。

【丸つけ作業の具体的なやり方】

以下のような和訳問題があったとします。

・彼女はアメリカに3回行ったことがあります。(英語に直しなさい)

 

※以下は全て間違っています。

(1)She have been to America three times.

(2)She has been to america three times.

(3)She has been to America tree times.

(4)She has been to America three time.

(5)She has gone to America three times.

(6) She went to America three times.

(7) She has went to America three times.

(8)無回答

 

上記は全て間違っていますが部分点が無い場合、どれも同じ減点です。

丸つけ作業の際これにただ正しい答えを書き、適当に解説を読むだけでは力はつきません。

何で間違えたのか、自分は何を覚えなくてはいけないのかを分析しノートに書きましょう。

ケアレスミスを分析する

(1)~(4)はいわゆるケアレスミスです。

これらを「分かっていたのにケアレスミスしちゃった」「小さなミス」と言って軽く考える生徒が非常に多いです。

(5)~(8)のような理解していない間違いと違い「分かっていた」という気持ちが強いのかもしれませんが、ケアレスミスは小さなミスではありません。

分かっていたのに間違えたってそれ重大なことですよ!!

これからはケアレスミスをしたらもっと反省しましょう。

ケアレスミスは意識しなければ改善しません。

ではどうすればよいのかというと簡単です。

どういうミスをしたのか分析してノートに書いてください。

長く書く必要はありません。

覚えるポイントを短く書いておきましょう。

(1)(2)(3)(4)はケアレスミスといっても種類が違いますよね?

これを「ケアレスミス」とひとくくりにしていては改善されません。

(1)は三単現 (2)大文字:America (3) スペル:3 three(意味と単語を書く) (4)複数形!! などと正しい答えを書いた横に赤ペンで書いておきましょう。

することでノートを見返す際に意識しますし、同じ間違いをした時に気づきます。

また例えばノートに複数形とたくさん書いてあれば自分はケアレスミスの中でも複数形にし忘れることが多いのだと気付けますね。

これは自分の弱点をしっかり分析できたということです。

ただ答えを書き写しただけでは身につかない力がついています。

ちなみに私は中学生の時三単現のsの付け忘れを頻繁にしていました。

そこでテストの時、問題を解き始める前に解答用紙の一番上に大きく(薄く)S と書きました。

もちろん提出前に消しますが、これにより常に三単現を意識し、見直しも三単現に絞ってチェックした結果ミスが減りました。

ケアレスミスが多い人はぜひ試してみてください。

文法を理解できていなかった場合はしっかり覚えて。

(5)~(8)も間違えを分析し記載します。

(1)~(4)と違うのは現在完了を理解していないという点です。

ノートへの書き方は上記とあまり変わりませんが「文法を理解する」という作業が加わります。

まずノートへの書き方ですが、(5)はbeen to とgone to の意味、用法の違いを書いておけばよいでしょう。

(6)は現在完了の使い方を理解していた上で時制に気が付けなかったのであれば 「行ったことがあります」に注目→現在完了 と書いておけば良いと思います。

(6)で現在完了を理解していなかった場合や(7)(8)は現在完了の使い方を覚える必要があるので「要復習!!」とノートとテキストに書きテキストやノートを見直してしっかり覚えましょう。

何度も言いますがこのようにして自分の間違った部分をしっかり分析し何を覚えなければいけないのか、注意しなければいけないのかを明白にして書いておくことが大切です。

まとめ

今回お伝えした丸つけ作業は最初は時間がかかり大変かもしれませんが、その場しのぎの宿題のやり方では力はつきません。

今回は英語を例に解説しましたが他の教科にも通用しますのでぜひやってみてください。

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