推薦入試で合格した後をどう過ごすか
この時期になるとそろそろ推薦入試で合格して、進路が決まったという中学生や高校生が出てきます。進路が決まったということがまず喜ばしいことです。しかしそこで安心していてはダメです。推薦入試で受かったからこそ訪れる危機を意識しなければなりません。
その危機とは、実際に高校や大学に入学した後のことです。推薦入試で入学する学生たちは、一般入試に合格して入学する学生たちに比べてかなり学力では負けています。そのため、その学生たちと同じ学校で勉強すると、どうしても学力の部分でついていけなくなります。
したがって、推薦入試の合格により進路が決まった後、どう過ごすかがその生徒の将来に関わってきます。
推薦入試と一般入試の間には1ヶ月の期間
高校の推薦入試は多くの場合、1月に行われます。高校の推薦入試の場合、一般的な推薦入試、スポーツ推薦入試が行われます。
そしてそのおよそ一ヶ月後に一般入試が行われます。つまり高校入試の場合、推薦入試と一般入試の間はおよそ一ヶ月の期間が出来ます。
大学入試の場合は大学によって異なりますが、およそ推薦入試は10?12月頃に行われ、一般入試は2月頃行われます。つまり大学入試の場合、推薦入試と一般入試の間は半年弱の期間が出来ることになります。
周りの友達は一般入試で入学した学生たち
推薦入試で入学した学生も、一般入試で入学した学生も、その学校の生徒であることに変わりはありません。
しかしその2者には大きな違いがあります。それは学力の差です。この学力の差はとても大きなものがあります。面接や実技・ディベートなどの対策をして入学した者と、国語・数学・社会・理科・英語の5科目をしっかりと勉強して入学した者とではかなり大きな差です。
一般入試組と推薦入試組の実力の差
推薦入試で入学した生徒と、一般入試で入学した生徒とではかなり実力に差が出ます。具体的な数字で言うと、偏差値で考えるなら10ぐらいの差が生じます。つまり推薦入試で入学した生徒の偏差値が50だとすると、一般入試で入学した生徒の偏差値は60になります。
生徒によって成績や実力に個人差があるので確実な数字ではありませんが、実際にはこれくらいの差が生じます。
スタートから出遅れて、その後も遅れ続ける
偏差値50の生徒と、偏差値60の生徒が同じ学校で勉強するとどうなるでしょうか?
それはもうお分かりかと思いますが、最初からかなりの差がつきます。スタートから遅れてしまいます。いきなり偏差値が10も上がる訳はないので、スタートからかなりの差を付けられてしまいます。
そして多くの生徒はこの差は埋まらずに卒業まで過ごすことになります。むしろその差は縮まることは無く、どんどん大きくなって行きます。
このことが生徒にどう影響を与えるかを考えます。もし生徒が負けず嫌いな生徒だった場合、どうにか追いつこうと思って努力出来るかもしれません。
しかしもし生徒がマイペースな正確だった場合、差がどんどん大きくなっているのに危機感を覚えず、その差はどんどん広がります。また差が広がることにモチベーションを失くして、学校を辞める生徒も多いのが事実です。
推薦入試で合格した後も、勉強を続ける
推薦入試で合格した後も勉強を続けることを勧めます。入学した後のことを考えたら、勉強をしておくことに越したことはありません。
どういう勉強法がいいかと言うと、実際に周りの受験生がしている勉強法が良いです。過去問を解いて、実践力を高めましょう。
まとめ
推薦入試で進路が決まったということは大変素晴らしいことです。推薦入試は面接やディベートなどが試験科目と課されることで、その人の人間性を見られます。その関門を通過出来たことは、その人の人間性が良いものであったという証拠です。
しかし推薦入試で進路が決まったからといって、のんびりしていてはいけません。推薦入試で合格して次の学校に入学する生徒は、周りの学生より学力の差がかなりあります。その学力の差がある中で学校生活を過ごして行かなければなりません。
スタートから学力の差が激しいと、その後も勉強についていくのが相当難しくなります。生徒によって完全にモチベーションを失い、学校を辞める生徒も出てきます。
推薦入試で進路が決まった生徒は、次の学校に入学するまでもしっかりと勉強を続けましょう。理想は一般入試で受験する人たちと同じくらい勉強することです。それくらい勉強すれば入学した後も勉強について行けるでしょう。
コメント
スポーツ推薦を受けられるお子様は普段から成績は上位でないとスポーツができても今の時代推薦はムリです。やはり学力が優先です。そのために芯からスポーツのお好きなお子様は猛勉強されます。トレーニングで時間を費やす分授業での集中力はハンパないです。